ロードバイク×車で、しまなみ海道を再発見2
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ぐっすりと寝た後は、しゃんとした朝食をいただき2日目の行程へ。まずは瀬戸田の町にある耕三寺へ。瀬戸田港のそばにある宿からは「しおまち商店街」を抜けていく。この商店街もカフェや揚げ物屋、食事処など立ち寄りたいお店が目白押しだが、今回はパス。
1936年から建立が始まった、大阪の元実業家耕三寺耕三が慈母への報恩感謝の思いを込めて建立された浄土真宗本願寺派の寺院であり博物館だ。全国各地の仏閣建築を参考にしている。仏殿もさることながら、さらに奥にある総大理石で作られた「未来心の丘」は一見の価値あり。石垣さんは、かねてからこの耕三寺を訪れてみたかったそうで、「夢がかないました!」と熱く語ってくれた。
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パワースポットで全身にパワーを受ける石垣さん
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「ほら、中島さんも!」と促されてパワーを受け取る中島
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「光明の丘」に立つ2人。ここでもパワーをチャージ!
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耕三寺は芸術活動にも熱心だ。その現れが「未来心の丘」だ。広さ5000平方メートルの大理石の庭園で、彫刻家の杭谷一東(くえたにいっとう) 氏が製作した巨大な作品だ。使われている大理石はイタリア・カッラーラで採掘されたものを運んできている。
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瀬戸内ならでは小ぶりだが、身の締まった太刀魚の焼き魚を主菜にした和食をいただいた
今日もCX-30を移動基地にツーリング
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宿の玄関内にしまっておいた愛車たちを、再びルーフラックに積み込む
ここからは愛媛県だ。これまで、バイクでブルーラインをたどって渡ったことがある多々羅大橋だが、車で通過する。ルーフにバイクを載せているので、同時に橋を通過しているサイクリストからも注目を集めていた。行程2日目にして改めて感じたのだが、この車、非常に室内が静かである。外のロードノイズなどがしっかりとカットされているので車内の会話がとても快適。そして、ハンドリングや加減速がスムーズである。同一のプラットフォームを使うマツダ3という車があるが、そちらよりも室内空間に余裕があるので圧迫感がない。
そうこうしているうちに、道の駅 今治市多々羅しまなみ公園に到着。CX-30を停めたら、自転車を降ろして走りだそう。
目指すは大山祇神社
全国にある大山神社の総本社である。総門をくぐると鎮座ましますは大楠。息を止めて3周回り切ると願いが叶うとか。もちろん有酸素運動のスペシャリストである我々はチャレンジした。もちろんやりましょう! 勢いよくチャレンジをスタートする石垣さん。ダッシュしすぎるとすぐに息が苦しくなってしまうが、ゆっくり走っていると今度は息を止めている時間が長くなってします。その絶妙なラインを狙いながらの挑戦だ。1周目まあ、余裕。2周目ちょっと苦しくなってきて1周目よりも木のサイズが大きくなっているような気分になる。そして3周目、1周目よりも木のサイズが倍になっているのではないかという錯覚に陥るほど苦しい。空気を求めて腕の毛穴が開き、指先まで感覚が研ぎ澄まされていく。何とか達成。思いっきり空気を吸い込む。3周する前は、想像もしなかったようなパワーを受け取れる。脳みそが酸欠になってくらくらしながらも本殿にたどり着いた。本当に全身の神経が研ぎ澄まされる感覚を味わうことができる。絶対挑戦すべし。
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参道の入り口手前には厩のような駐輪場が完備されている。素晴らしい
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総本山というだけあって、本殿の荘厳さにはただただ圧倒される
本殿にお参りしたら、走るペースが速くてスケジュールに余裕を持てる人は、もう少し寄り道していこう。さらに足を延ばして奥の院へ。その入口には生樹の御門と呼ばれる楠の祠が門になっているものに遭遇する。樹齢3000余年という楠の真ん中に人が通れるほどの祠があり、そこが参道となっている。「すごいパワーを感じます。受け取らなくちゃ」と石垣さん。かなり急な傾斜になっているが木の内側の雰囲気には、畏怖を覚える。
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これが生樹の御門だ
スピリチュアルパワーをチャージしたら走るためのパワーをチャージ
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無事に奥の院への参拝を済ませたら参道正面にある村上井盛堂で名物の饅頭を買い食い。そして早めの昼食へ
大山祇神社から宮浦港を目指して走っていくと、左手に食事処のよし川が現れる。瀬戸内の海の幸をつかった海鮮料理はもちろん、ハンバーグやステーキなど何でもそろう定食屋だ。
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「よし川」は、大山祇神社海の参道口である宮浦港のほどちかくにある
メニューに目移りしながら3色丼をチョイス。イカの食感がたまらない。濃い黄身を解き入れて醤油をひとたらし、ご飯と絡めればまたよし。距離を走っていないのにおいしいものを食べすぎなのですが、この後の行程で消費すればいい。ちなみに大山祇神社のそばにも食事処はいくつかあるが、非常に混んでいた。よし川も空いているわけではなかったが、直ぐに席につくことができた。自転車なら大山祇神社からすぐだ。
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いか、いくら、うにに魚を組み合わせた海鮮丼。いろいろな種類がそろう
大島へとバイクで島をスキップ
1日目と打って変わってここからは距離を稼ぐ。大三島から一気に大島へ渡る。距離は約23kmローズ館へ。バラ園に併設されたカフェ、レストランで一休み。バラの香りが味わえるというソフトクリームをパクリ。お味は……。おやつを補給した後は、2日目のハイライト亀老山へのヒルクライムに挑戦。麓の交差点から約4㎞の上りだが、斜度がきついので距離以上に達成感がある。頂上には展望台があり、四国へとつながる来島海峡を一望できる。瀬戸内らしい多島海の眺めは苦労して上ったかいがある眺望だ。
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亀老山展望台からは来島海峡を一望できる
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石垣さんが手に持っているのがローズソフト。背後にはバラ園がある¥り、バラの季節にはさぞやキレイだろう
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亀老山展望台への上りは、平均勾配は8%なので上りごたえはかなりある
上りはご遠慮願いたいという人は、四国へ渡るしまなみ海道最後の橋、来島海峡大橋のたもとにある道の駅よしうみいきいき館で雄大な橋を見上げながらじゃこ天休憩などいかがだろうか。
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花より団子ならぬ、橋よりじゃこ天な2人
これにて今回のしまなみ海道6ホイールツーリングはおしまい
さて来島海峡大橋を渡れば四国本土だが、今回はここでCX-30を停めてある道の駅 今治市多々羅しまなみ公園に戻る。1日目と違っていいペースで走るので、疲労感も強め。ルーフラックにしっかりとバイクを固定し、一路スタート地点の広島を目指す。
疲れていてもCX-30のクルーズコントロールがあれば運転もらく。高速道路でアクセルを踏んでいるだけならそんなに大した力も使っていないだろうと思うけれど、1日走り回った脚には以外にもストレス。CX-30にある程度まかせて走れると、それだけでアシストされているなと実感。
また、ドライバー・モニタリングというドライバーの眠気・わき見を検知する機能が付いているので、ドライバーが無理していることを車が教えてくれる。イベント帰りなど、疲労度を車という第三者が気づかせてくれるかもしれない。走りがしっかりしているので、ルーフキャリアに自転車を積んでいても変にふらつくこともなく運転できる。ハンドルは、ずっと触っていたくなるような触り心地のいい感触だ。
名残惜しいがこれにてしまなみ海道6ホイールツーリングはおしまい。また来るぞ!
マツダ・CX-30スペック
グレード:20S L パッケージ
ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック
エンジン:スカイアクティブ-G 2.0
トランスミッション:スカイアクティブドライブ(6EC-AT)
駆動方式:4WD
価格:300万8982円(税抜)
※オプション込み(スーパーカットガラス(フロントドア)+ カットガラス(フロントガラス/フロントドア)、CD+DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)、360°セーフティパッケージ( 360°ビュー・モニター+ドライバー・モニタリング)、ボーズサウンドシステム+ 12スピーカー
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当サイト編集長中島。しまなみ海道を走るのはこの取材が3回目。こんなに寄り道しながら走るのは初めてで、発見がいろいろあった。小さい時から車好き。マツダの印象といえばル・マン24時間耐久レースの787B
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石垣美帆:ファッションモデルでサイクリスト。ヒルクライムレースで入賞経験もある。サイクリングフィットネスジムのインストラクターという顔も持つ
雑誌でも、しまなみ海道を堪能!
CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2020年 7月号 では「二度目の”しまなみ”」と題して、しまなみ海道でお薦めのスポットを、いくつも紹介しています。
詳細はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/B07YMWL575/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_vgA6EbD8GFHXF