ウィリエール トリエスティーナが軽量ディスクロード「ゼロSLR」を発表
目次
これまでゼロ7、ゼロ6と軽量ロードバイクをリリースしてきたウィリエール トリエスティーナより、
ワイヤー類をフレームにフル内蔵したディスクロードとして最軽量となる「ゼロSLR」が発表された。
「ゼロ」を受け継ぐディスクロード
フレームのデザインはウィリエールの歴史に基づくエレガントかつ、ミニマム&シンプルなものでありながら、同時に、長年にわたる自社のイノベーションラボで研究開発が行われてきた最高峰の技術を取り入れることとなった。
ゼロSLRは単一のフレームに、超軽量かつ、各パーツのトータルインテグレーションというコンセプトが流れている。それは近年のレースバイクの技術的進歩、たとえばディスクブレーキによるブレーキ性能、電動変速、高いエアロダイナミクス、高速域での安定性と操作性、そしてワイヤー類の内蔵化といったものであり、その全ての機能を現在の多くのサイクリスト達が求めている、というウィリエールの考えが詰め込まれているのだ。
ゼロSLRにおいては、フレームおよびフォークのカーボンに新しい素材を採用している。
「HUS-MOD」カーボンと名付けられたその素材の詳細なレシピは企業秘密であるが、これまでウィリエールが扱ってきたあらゆるカーボン素材と比べても最も優れていると言える。そしてカーボン成形時に編み込まれる「リキッドクリスタルポリマー」は、耐衝撃性や振動吸収性を向上させることとなった。
これらはウィリエールがカーボン繊維のプロフェッショナルである三菱ケミカル(旧、三菱レイヨン)と、共同で素材の研究開発を行っていることにより導き出された。
それによってディスクブレーキを採用したフレームでありながら、リムブレーキを採用していた先代のゼロ7と比べて、フレーム重量に対するねじれ剛性=重量剛性比という面では、24%向上した数値を得ているのだ。
独自のジオメトリー計測手法「ACCU-FIT」座標を採用
今回のゼロSLRにおいて、軽量さと空力的な優位性を得るために一体型ハンドルを採用するにあたって、ポジション調整の課題に対しても答えを用意した。
「ACCU-FIT(アキュフィット)」と呼ばれる、ハンドルとのコンタクトポイントに基づき、限られたフレームサイズと一体型ハンドル長、スペーサーのバリエーションによって、多くのライダーに対応させることができるというこの考え方は、ウィリエールがこれまでジオメトリー設計を行ってきたという経験と、人間工学的な科学的アプローチに基づくもの。
ひとつのフレーム(全部で6サイズ)において、ステム長(8〜12、5サイズ)とスペーサー(5mmと10mm)の組み合わせによって、ハンドルとのコンタクトポイントを35カ所設定できる。この位置の設定可能カ所を基準にしてにライダーのフレームサイズを選択することで、一つのフレームサイズでもよりそのライダーに求められるポジション設定ができるのだ。
本社内の「イノベーションラボ」に潜入!
ジオメトリー
カラーバリエーション
Spec.
ZERO SLR
価格未定
カラー:レッド、マットブラック、ブルー
サイズ:XS、S、M、L、XL(XXLはグローバルモデルのみ)
ヘッドチューブ:1”1/4–1”1/4
アッパー/ロウアーベアリング:FSA・MR137
フロントフォークO.L.D.:100mm
リヤステーO.L.D.:142mm、マヴィック・スピードリリース
BBシェル:シマノ・プレスフィット(86.5mmx41mm)
シートポスト:ウィリエール・シートポスト
フロントディレーラー:直付
フレーム重量:780g(サイズM、マットブラック塗装時)