日焼け・肌荒れ・ヘアケア……サイクリストのお悩みを解決!! ワコーズ“Aggressive Design”主催 スポーツメイク講習会をレポート
目次
チェーンオイルなどのサイクル用品サプライヤーのワコーズが、新たにスポーツメイクに進出するブランド『Aggressive Design』を創設した。今回は、新たに日焼け止め、メイク落としを発売した『Aggressive Design』が主催したスポーツメイク講座に、サイスポ編集部も潜入。女性にも男性にもタメになるスポーツメイク情報を学んできた。
ワコーズが主催したスポーツメイク講座、参加者は……
スポーツをする女性にとっては、夏のメイクと日焼け対策は最大のお悩みであることは言うを待たない。特にサイクリストは、ロングライドやヒルクライムで自転車にまたがって太陽に晒されている時間が多い。男性女性関わらず、日焼けに対する対策は夏の悩みどころである。
今回ワコーズが主催したスポーツメイク講座は、そんなサイクリストたちのお悩みに応える形の講習会として開かれた。ワコーズが新しく発売したスポーツ専用コスメライン『Aggressive Design』をメインに使用する形を取りつつ、講師がスポーツメイクのコツや悩みのポイントに応えていくというスタイルである。
当日の講師は橋本ワコ先生。スポーツメイクをメインにビューティアドバイザーやパーソナルスタイリストとしてさまざまなシーンで活躍している。モデル兼任として参加してくれた選手は以下。弱虫ペダルサイクリングチーム・プレイングコーチの唐見実世子選手、Live GARDEN BICI STELLE所属の吉川美穂選手、伊藤杏奈選手、針谷千紗子選手、そしてToyo Frame所属の福本千佳選手。みなさん美人さんだが、やはりアスリートならではのお肌や美容のお悩みはたくさんある様子……ワコ先生にさまざまなレクチャーを受けて顔を輝かせていた姿が印象的だった。そのレクチャーの一部を、この記事にてご紹介する。
正しい日焼け止めの選び方・メイクの仕方を学ぶ
(1)まず、日焼け止めは手のひらに出す! 肌に直接出して広げる方法はオススメしない。
これは、手のひらで日焼け止めを人肌に暖めることによって、肌になじみやすくするためらしい。腕などに塗る場合は時短のために容器から直接塗布してしまいたくなるが、我慢して一手間かけることで、肌へのダメージが断然違うのだそうだ。一度に塗る量は、500円玉大くらいを目安に手のひらに出す(画像①参照)。日焼け止めにはステンレス玉が含まれているので、塗る前には10~30回ほど容器を振って攪拌しておくのが◎。
(2)顔に塗る場合のポイント・おでこ編
お化粧と同じで、日焼け止めもお肌のベースコンディションを整えてから塗った方が効果を発揮する。そのため、化粧水と乳液でお肌を整えることを忘れずに。おでこは特に、ヘルメットで隠れて汗が籠もるため、日焼け止めを塗っても取れやすい箇所。また、髪の毛の生え際は日焼け止めをつい塗り忘れて、くっきり焼け跡が残ってしまったりする。ワコ先生いわく、おでこは髪の毛の生え際に塗り込むつもりで日焼け止めを塗ってOKとのこと。髪の毛についても問題はないので、大胆に塗りましょう、ということだ。
(3)顔に塗る場合のポイント・まぶた編
顔に日焼け止めを塗るときは、顔全体にまんべんなく塗っていくスタイルが一般的だろう。しかし、サイクリストには日焼け止めを塗らなくてもいい顔のパーツも存在する。それは“まぶたの上”だ。どうせアイウェアで隠れてしまううえ、 汗で流れて目に入ると目に悪いため、まぶたの上には日焼け止めを塗らなくて良いとのこと。
(4)顔に塗る場合のポイント・あご編
意外と忘れがちなのが、あごの下(画像②参照)。あごの下や首の皮膚というのは、日に焼けると肥大して、年を取ったときのたるみの原因となるのだそうだ(!)。首の衰えは年齢を如実に表すので、男女関係なく「ここは絶対に日焼け止めを塗ってください!」とワコ先生が熱弁されていた。首の後ろもお忘れなく。
汗で崩れにくい 日焼け止め後のメイクポイント
薄化粧派の人は、パウダータイプorプレストタイプのファンデーションやお粉を選ぶこと。ガッチリメイク派の人はリキッドタイプでもOKだが、 リキッドタイプは油分を多く含むため、使う場合は乗せた後の肌をスポンジなどでなでて、脂をしっかり除いておくこと(画像③参照)。そうしないと、ファンデーションの脂で日焼け止めも崩れることになる。
また、プレストタイプやお粉は、必ずブラシで乗せること。乗せた後にティッシュなどを当てて、その上からミストタイプの化粧水や水を吹きかけることによって、お粉の崩れも少なくなると言うので、このひと手間もぜひ加えて欲しい。
ポイントメイクとしては、アイブロウ(眉毛)をしっかり描くことが最重要ポイントだとワコ先生は語る。アイメイクが多少崩れようが、眉毛さえしっかりしていれば、顔の印象がハッキリするのだそうだ。フェルト状のペンで眉毛1本1本の隙間を埋めるように眉毛を描く。特に眉尻はしっかりと。仕上げに100円均一などで売ってるコーティングをONすると、より落ちにくくなる。
唇はとにかくSPF入りのリップクリームがオススメ。ライド中は風にさらされて乾燥するため、ワセリンなどの保湿重視のリップを塗ってしまう人もいるかもしれないが、保湿力の高いリップは取れやすいものも多い。色つきの口紅タイプの方が汗で落ちにくく、紫外線防止効果も高いので、ライド中は口紅タイプ、自転車を降りたら保湿タイプと使い分けたら良いだろう(画像④参照)。
男性にも女性にも言える、紫外線対策の重要さ
ラストは女性選手陣からの質問タイム。「できてしまった細かいシミへの対策法は?」→「とにかく日焼けしたら冷やして沈静化を!」など、選手たちの具体的な質問にワコ先生が答える形でQ&Aコーナーが行われ、選手たちからは感嘆の声がたくさん上がった。自身の悩みに具体的な解決法を提示してもらい、選手たちのニコニコの笑顔で講習会はお開きとなった。
男性ライダーにも女性ライダーにも言えることだが、自転車乗りは紫外線にさらされている時間が普通の人よりも長く、日焼けしやすい。しかし、過度の日焼けは肌にダメージを蓄積していくし、たるみやシミの原因にもなる。
今回は特に女性向けの講習会だったが、今回の記事を読んで男性ライダーにも日焼け止めの重要性に気づいていただき、正しい紫外線対策を始められる一助になれば幸いである。