Androidで動くサイクルコンピュータ「LEOMO TYPE-S」が登場
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AndroidをOSとして動作するサイクルコンピュータ、「LEOMO TYPE-S(リオモタイプエス)」が発表された。SIMカードを挿入でき、電話・インターネット閲覧はもちろん、Youtube・Googleマップ・Facebookなど、Google Playでダウンロードできるアプリが使える。ANT+センサーを接続できるうえに、太陽光下でもよく見える構造となっている。デリバリーは2019年10月末から開始の予定だ。サイクルコンピュータ市場を根底からひっくり返すアイテムとなるかもしれない。
サイクリングに最適化された小型のスマホとも言える
本製品を開発したのは、アスリート向けの動作解析デバイスやアプリを開発するグローバル企業・LEOMO(リオモ)だ。
本体は横50mm×縦98mm×高さ15mm(最大部分)。重量は実測値で110g。サイクルコンピュータというよりも、サイクリングに最適化された小型のスマホと言った方がいいかもしれない。
専用のアプリがプリインスールされており、速度・ケイデンス・パワー・タイム・ペダリング効率といったデータはもちろん、蓄積したデータのグラフを表示することができる。センサーはANT+で接続され、対応するセンサー・パワーメーターならばどんなものでも接続できる。もちろんワイヤレスイヤホンなど、Bluetoothでスマホ関連機器等と接続も可能だ。
画面には半透過型ディスプレイが用いられ、太陽光下でもよく見える。普通のスマートフォンをハンドルに取り付けた場合、太陽光下で見えづらいという弱点を克服している。
マウントはガーミンに対応
初期で付属するマウントは、ガーミンのブラケットに対応している。一部のガーミンのブラケットは若干干渉することがあるが、取り付ける向きを変えるなどすれば問題なく使用できる。
バッテリーは丸1日十分持つ。拡張バッテリーもあり
バッテリーは通信オフ・センサーオフ・最低画面照度状態で最大11時間持つ。通常の状態で使っていれば、だいたい7時間程度は持つとのこと。5〜6時間程度のライドは余裕で使える長さだ。
また、オプションで拡張バッテリーの「パワーマウント」(価格未定)も発売予定で、こちらを装着すれば最大18時間の使用が可能となる。
気になるお値段は……
さて、気になるのは価格。さぞ高いのかと思いきや、何と4万9800円(税抜)と意外と安い。発売は10月末からの予定で、アマゾンやYahoo!ショッピングでの通信販売を予定している
また、一部のプロショップでも購入可能&実機を触ることのできる展示コーナーを設ける予定だ。
専用センサーを使えば動作解析も可能
LEOMOといえば、専用のセンサーキットを用いた動作解析に定評がある。本機にプリインストールされたアプリでは、このセンサーキットを使うことができ、動作解析も可能となる。なお、センサーキットとLEOMO TYPE-Sとのセット販売も予定しており、価格は8万9800円(税抜)だ。
スマホをロードバイクにマウントしている人が多いことから着想を得た
ファウンダー兼CEOの加地邦彦さんは、「スマホをロードバイクのステムなどにマウントして使っている人が多いことから着想を得ました。でも、スマホは太陽の下で見えにくかったり、自転車に乗っていると操作しづらかったりします。そこを解消したスマホのようなサイクルコンピュータを作ろうと思ったわけです。ナビはGoogleマップやその他のナビアプリをダウンロードして使えばOKです。Spotify(スポティファイ)で音楽を骨伝導イヤホンで聞きながらサイクリングもできます。まずは気軽に使ってみてほしいと思います。それから興味が湧いたら、当社のセンサーを使って動作解析をしてみるものいいでしょう」と話す。
今後、編集部で本製品を長期的に使ってみて、レポートを掲載していく。
問:LEOMO
https://www.leomo.io/