スラム、ロックショックス、ジップからグラベル用の「XPLR」コレクションが登場
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スラム、ロックショックス、ジップから、グラベル用のコンポーネント、サスペンション、ホイールなどの「XPLR」コレクションが登場。XPLRは、エクスプローラーでもエックスピーエルアールでもなくエクスプロアと読む。
スラム
スラムからはカセットとリヤディレーラーが発売される。今までのロード用としては10-36Tが最大だったが、グラベル用として10-44Tに拡張された。
XPLRリヤディレーラー
カセットの大径化に合わせて取り付け部分のアームを長くしたリヤディレーラー。レッド、フォース、ライバルの3つのグレードがある。レッドのリヤディレーラーはプーリーケージが元々はカーボン製だったが、グラベル用なのでアルミ製に変更されている。フォースとライバルはこれまでどおりのアルミ製。プーリーはレッドのみセラミックベアリングが採用されている。バッテリーは既存のeタップのリヤディレーラーと共通だ。
RED XPLR eTap AXS Rear Derailleur
価格:10万4500円
重量(バッテリーなし):293g
Force XPLR eTap AXS Rear Derailleur
価格:5万2000円
重量(バッテリーなし):308g
Rival XPLR eTap AXS Rear Derailleur
価格:3万8000円
重量(バッテリーなし):327g
XPLRカセット
カセットはフォースグレードの「XG-1271」とライバルグレードの「XG-1251」が登場。XDRドライバーボディ専用で、44Tだがイーグルは使えない。カセットに使用できるチェーンはフラットトップのチェーンのみで、あくまでロード用のコンポーネントとなる。トップ4枚がスチールから削り出した一体成形で、残りの8枚をピンで固定するミニクラスター構造になっている。1271と1251とで異なるのは一番大きなギヤの素材。1271はアルミ、1251はスチールだ。
XPLR XG-1271 Cassette
価格:2万8090円
歯数:10-11-13-15-17-19-21-24-28-32-38-44T
重量:373g
XPLR XG-1251 Cassette
価格:2万180円
歯数:10-11-13-15-17-19-21-24-28-32-38-44T
重量:412g
1×クランク
XPLRコレクションではないがクランクセットがマイナーチェンジ。1×のチェーンリングとスパイダーが一体化されることで、同じ歯数でも今までのものより軽くなっている。ただしパワーメーターは付けられない。取り付けたい場合は従来のチェーンリングを使う必要がある。クランクアームは今までと共通。レッドとフォースがあるがチェーンリングは同じ。フォースからはワイドバージョンも発売される。
クランクセットとして販売されるのは40Tと46T、クランク長165〜175mm。チェーンリング単体では38、40、42、44、46T、クランクアーム単体では177.5mmが販売される。
RED 1 Crankset
価格:9万5300円
サイズ:38、40、42、44、46T
クランク長:165、167.5、170、172.5、175、177.5mm
重量:462g(40T、172.5mm)
Force 1 Crankset
価格:3万6600円
サイズ:38、40、42、44、46T
クランク長:165、167.5、170、172.5、175、177.5mm
重量:598g(40T、172.5mm)
Force 1 Wide Crankset
価格:3万6600円
サイズ:38、40、42、44、46T
クランク長:165、167.5、170、172.5、175、177.5mm
重量:604g(40T、172.5mm)
ロックショックス
ロックショックスからはサスペンションフォークとドロッパーシートポストが登場する。
ルディーアルティメイトXPLR
新しいサスペンションはRudy(ルディー)という名称だ。これは、1990年代にパリ〜ルーベなどで使われていたロード用のサスペンションのRuby(ルビー)にちなむ。ロックショックスのクロスカントリー用で最上位のSID(シド)と同じチャージャーレースデイダンパーを採用。グラベル用にチューンナップされており、ロックアウトがより強力になっていて、細かい振動を打ち消し、大きな衝撃に対してはボトムアウトを防いでくれる。また、トラベル量は30、40mmのラインナップで、MTB用のものより少ないが軽量に仕上がっている。タイヤの最大クリアランスは50mm。eバイクでも使用することができる。カラーはクイックサンドとグロスブラックの2種類がある。
Rudy Ultimate XPLR
価格:12万6500円
ホイールサイズ:700C
トラベル:30、40mm
カラー:クイックサンド、グロスブラック
リバーブAXS XPLR
MTB用の「リバーブAXS」とは内部構造が大きく異なり、新しくアクティブライドと呼ばれるエアダンピングを備えたグラベル用ドロッパーシートポスト。軽量で、伸び切った状態ではペダリングに集中でき、収縮させればサスペンションのように上下に動いて振動を吸収してくれる。ドロップハンドル用のシフトレバーで操作するほか、別売りのコントローラーや、アプリを介してブリップスやクリックスでも使える。トラベル量は50mmと75mm、シートポスト長は350mmと400mmがあるが、350mmでは75mmのトラベル量は選べない。
Reverb AXS XPLR
価格:8万9100円
シートポスト径:27.2mm
トラベル量:50、75mm
シートポスト長:350、 400mm
サドルクランプ:7×9真円/楕円、7×10楕円
ジップ
XPLRコレクションのドロップハンドルが既に発売されているジップからは、ホイールとタイヤが新たに登場する。
101XPLR
ジップ初のグラベル専用ホイールセット。700Cと650Bの2種類が用意される。一般的な中空構造のカーボンホイールとは異なり、MTBの「3ゼロモト」と同じテクノロジーを採用したシングルウォールのリムを使用している。スポークホール部分から横方向にたわむことで障害物をいなして理想的なラインを進めるだけでなく、衝撃もいなすことでリム打ちパンクを防ぐことができるようになる。人間の足首のように接地面のトラクションを高める設計だという。リムの高さは15mm、内幅は27mmのフックレス、外幅は35mm。推奨タイヤ幅は40〜55mmだが、最小で30mm、最大で65mmまで対応する。ハブには「303ファイアクレスト」と同じZR1ハブが採用されている。シール性能が高いため土埃や泥の侵入が抑えられ、グラベルなどでも安心して走行できる。
101 XPLR
価格:12万6500円(フロント)、14万200円(リヤ)
ホイールサイズ:700C、650B
リム素材:カーボン
タイヤシステム:チューブレスレディ
ブレーキ:ディスクブレーキ(センターロック)
重量(前後セット):1665g(700C)、1590g(650B)
リム高:15mm
リム内幅:27mm
スポーク:サピム・CXスプリント
スポーク本数:28本
G40XPLRタイヤ
グラベルに最適なトレッドパターンと耐パンク性能を備えたタイヤ。サイズは上記の101XPLRの推奨タイヤ幅に収まる700×40C。チューブレスレディでフックレスに対応する。
G40 XPLR tire
価格:9740円
サイズ:700×40C
重量:480g
問・メニーズ
メール:info@manys.work