スコットのエアロロード「フォイルRC」がモデルチェンジ より速く軽く快適に
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スコットのエアロロードバイク「フォイルRC」がフルモデルチェンジを果たした。前作よりも21%速く、9%軽く、10%快適になったという。新たなパーツも装備され、その中ではシートポストが特徴的だ。
空力
フォイルRCは、2021年に変更されたUCIのルールに合わせて開発され、バイク、コンポーネント、ライダーを1つのシステムと考えて設計されている。
ケーブルが内蔵されたオーバーサイズのヘッドチューブは、ライダーが前進する際に空気を遮断して空気抵抗を減らすフェアリングとして機能する。
フォークは断面の長さとクラウンの高さが特徴だ。どちらも空力を高める効果がある。
ダウンチューブとシートチューブは、フレームのみではなく、ライダーを乗せたときに空力が良くなるようにデザインされている。
シートステーをドロップさせることで、快適性を高めるだけでなく、空気抵抗の低減を実現。また、ディスクブレーキキャリパーを隠すことができ、全体的にすっきりとした外観にもなる。
スコットの新型フォイルの実機を動画で360°見てみましょう。
フォークブレードは前後にボリュームがあり、リヤ周りはTTバイクのようなデザインです。
ヘッド周りはスッキリと、それでいてエッジの効いたデザイン pic.twitter.com/AwK5IgRo65
— サイクルスポーツ【公式】@9月号は7/20発売 (@cyspo) July 13, 2022
軽量性
前述のように空力を向上させつつも、前モデルから重量を削減している。カーボンレイアップの改良や、カーボンパーツやジョイントの削減などにより、剛性を犠牲にすることなく軽量化を実現した。
快適性
新型フォイルRCには、ステム一体型ハンドルバー「クレストンiC SLエアロ」や、新しいシートポスト「ダンカンSLエアロCFT」が装備される。
フロントは25mm、リヤは28mm幅のタイヤが標準装備されるが、30mmまでのクリアランスがある。
シンクロスダンカンSLエアロCFT
特許を取得した新しいシートポスト。2つのパーツで構成され、前部が路面の凹凸に応じてたわむことで、サドルからずり落ちず、ペダルを踏み込んで最大限のパワーを発揮できる。
シートポストの空力を損なわず直接装着できる別売りのUSB充電式ライト「シンクロスキャンベル20エアロiLリヤライト」もある。COB LEDを搭載し、ステディ、デイタイム、ナイトタイムの3つのモードに切り替えられる20ルーメンのライトだ。
シンクロスクレストンiC SLエアロ
アディクトRCに採用されているステム一体型ハンドルバーをよりエアロな形状にしたのがシンクロスクレストンiC SLエアロだ。コンプライアンスも改善されており、ブラケットを握っているなど、軽い負荷が掛かっているときには柔軟に、一方で、ドロップ部分を持ったときには硬くなる。
フォイルRC2023年モデルのラインナップ
FOIL RC ULTIMATE
コンポーネント:スラム・レッドeタップAXS(パワーメーター付き)
ホイール:ジップ・454NSW
重量:7.22kg
価格未定
FOIL RC PRO
コンポーネント:シマノ・デュラエースR9270 DI2
ホイール:シマノ・WH-R9270-C50
重量:7.32kg
価格未定
FOIL RC 10
コンポーネント:シマノ・アルテグラR8170 DI2
ホイール:スコット・シンクロスキャピタル1.0 50ディスク
重量:7.9kg
価格未定
FOIL RC 20
コンポーネント:スラム・ライバルeタップAXS
ホイール:スコット・シンクロスキャピタル1.0 50ディスク
重量:8.35kg
価格未定
FOIL RC 30
コンポーネント:シマノ・105R7170 DI2
ホイール:スコット・シンクロスRR2.0ディスク
重量:8.5kg
価格未定