キャニオン「アルティメット」が“パーフェクト・バランス”の第5世代に

目次

アルティメット

キャニオンから、軽量オールラウンドロードバイク「アルティメット」の新型が発表された。2004年に初代が発売されたアルティメットは第5世代になり、「軽さ、ねじり剛性、空力性能、快適性、タフネスを完璧にバランスさせた」という。3つのグレードのフレームからなる計11モデルが発売される。

 

アルティメットCF SLX

性能、価格、あらゆる要素の“パーフェクト・バランス”を実現したCF SLX

アルティメットCFR

CF SLX以上の軽量性とプロの要求を満たすために開発されたフラッグシップのCFR

アルティメットCF SL

手頃な価格と性能のバランスを突き詰めたCF SL

キャニオン新型アルティメットを動画で解説

 

アルティメットは5つの要素をバランスさせた

新型アルティメットのデザイン哲学について、キャニオンのグローバルロードカテゴリーディレクター、フロリアン・イムグランドはこう説明する。
「新世代のアルティメットでは、クラシックなロードレースバイクのファンにも気に入ってもらえるようなものを作りたかったのです。プロライダーとの共同開発により、その中身においては次世代レベルの進化を遂げたアルティメットをお届けできることを誇りに思います。軽さ、ねじり剛性、空力性能、快適性、タフネスを完璧にバランスさせた、時代を超えたデザインです」

プロチームでは、2022シーズン当初から新型アルティメットをテストしてきた。ブエルタ・ア・エスパーニャでは、アルペシン・ドゥクーニンクのジェイ・ヴァインが2つのステージ優勝を飾っている。

 

アルティメットのプロトタイプをテストするモビスターチーム

ツール・ド・フランスでモビスターチームがプロトタイプをテスト

アルティメットのプロトタイプをテストするキャニオン//スラムレーシング

ツール・ド・フランス・ファムでキャニオン//スラムレーシングがプロトタイプをテスト

 

パーフェクト・バランスをうたう新型アルティメットの特徴

さらなる軽さを実現

アルティメットCFR

 

フレームやフォークだけでなく、コックピット、シートポスト、シートポストクランプなど、キャニオンが開発したすべてのパーツが軽量化された。その結果、ミドルクラスのCF SLXのデュラエースDI2完成車でも、UCIが定める最低重量規制である6.8kgをクリアしている。具体的な数値は以下のとおり。

フレーム/フォーク重量
アルティメットCFR:762g/ 320g
アルティメットCF SLX:846g/350g
アルティメットCF SL:1062g/350g

完成車平均重量(Mサイズ)
アルティメットCFR DI2:6.3kg
アルティメットCF SLX9 DI2:6.7kg
アルティメットCF SL8エアロ:7.3kg

 

頑丈さを向上し、長寿命なフレームに

アルティメットCF SL

 

軽さと堅牢性のバランスを最適化するため、過去のユーザーによるフレーム破損事例を検証し、シートステーやトップチューブ、シートチューブの接合部やボトムブラケット部など、外部からの応力がかかりやすい部分と負荷のかかる部分に、補強のためにCF SLXで30g、CFRでは60gのカーボンファイバーを追加積層している。軽量化を極限まで追求するよりも、前世代からわずかにとどまる重量減を意図的に選択。その結果、堅牢性が向上してフレームの寿命が大幅に延びた。新型アルティメットは、ワンシーズンだけではなく、何年も長く使い続けられるバイクに仕上がっている。

 

ねじり剛性を15%高め、ハンドリングと乗り味を向上

アルティメットCF SLX

 

フレームがねじり剛性を正しく備えていれば、スプリントや急な上り坂でサドルから立ち上がりペダルを踏み始めると、即座にその手応えを感じることができる。そして、テクニカルな下りでは、自由自在のコーナリングを楽しめる。新型アルティメットでは、軽量化のためにフレームの表面積が減少しているが、ねじり剛性は前モデルよりも高められている。

 

空力性能が向上

アルティメットCF SLX

 

第5世代のアルティメットでは空力性能が引き上げられた。スイスサイドとの共同開発を行い、同社の長年のF1での経験とスーパーコンピューターの力によって、前世代から-10W(時速45km走行時)の向上を実現した。

 

拡大したタイヤクリアランスと快適性

アルティメットCFRのフォーク

 

タイヤの空気圧を下げれば、バイクの快適性を上げることができる。新型アルティメットでは、よりボリュームのある最大32mm幅のタイヤを装着できるようになった。また、これまでと同様に、機械的な可動構造に頼ることなく、カーボン積層の最適化、チューブ寸法の調整、自社製のエアロフォーク、D型断面シートポストの工学技術によっても快適性の向上が図られている。

 

多彩な革新機能

ハンドル幅の調整:CP0018コクピットは、左右それぞれ20mm調整可能。ナロー、ミディアム、ワイドの3つの幅から選択でき、かつ素早く簡単に切り替えることができる(電動コンポーネント完成車のみ)。

ハンドル高の調整:フォークコラムをノコギリで切断することなく、5mmと10mmの2種類のスペーサーを付け外しして高さ調整が可能(電動コンポーネント完成車のみ)。

ハンドルバーの周り止め:落車時などにハンドルバーがトップチューブに衝突してフレームにダメージを加えることの無いよう、回転防止機構を内蔵している。

内装シートポストクランプ:フレームトライアングルの内側に安全に配置。軽さと固定力に優れ、すっきりとしたデザインになっている。

シートポストにテールライトを直付け可能:CF SLとCF SLXに装備されるシートポストには、キャニオン純正のテールライトをラバーバンドなしで直付けできる。

パワーメーター標準装備:105機械式完成車以外の全てのモデルにパワーメーターを搭載している。

 

8つのフレームサイズ展開とジオメトリー

アルティメットCF SL

 

“パーフェクト・バランス”を幅広い体格のライダーが体験できるよう、SLとSLXは8サイズ(3XS〜2XL)、CFRは7サイズ(2XS〜2XL)で展開される。特に、小柄なライダーのために、SLでは3XSサイズと2XSサイズが、SLXでは3XSサイズのみが650Bホイール仕様となる。CFRクラスはプロスポーツライダーをターゲットにしているため、チームメカニックが簡単に整備できるように、レース中のホイール交換を容易にするために、全サイズ700Cホイール仕様だ。

さらに、新型アルティメットは「エアロード」と同じリーチ、スタックなので、アルティメットとエアロードとをシームレスに乗り換えることができる。

 

アルティメット用アクセサリー

キャニオン・3Dプリントマウント(6100円)

3Dプリントマウント

キャニオン・3Dプリントマウント

3Dプリントマウント

重量17gのキャニオン初の3Dプリントコンピューターマウント。パリ~ルーベをはじめとした石畳のレースでプロがテストし、耐久性を実証。ガーミン、ワフー用の2種がある。

 

キャニオン・フロントライトセット(1万2100円)

フロントライトセット

キャニオン・フロントライトセット

フロントライトセット

コックピットにGPSコンピュータ、800ルーメンのライトをシームレスに取り付けできる。重量はライトが140g、マウントが80g。ガーミン、ワフー兼用だ。

 

キャニオン・フラッシュリアライト(3700円)

フラッシュリアライト

キャニオン・フラッシュリアライト

フラッシュリアライト

アルティメットCF SL、SLXには、直付けインターフェイスによりラバーバンドなしで取り付けできる。重量は24g。

 

キャニオン・ライトウェイトカーボンボトルケージ(6100円)

ライトウェイトカーボンボトルケージ

キャニオン・ライトウェイトカーボンボトルケージ

ライトウェイトカーボンボトルケージ

CFRやSLXに最適なボトルケージとして、軽量化、デザイン性、機能性を兼ね備えた15gのボトルケージ。チタンボルトが付属する。

 

ラインナップ

アルティメットCFR

キャニオン・アルティメットCFR eタップ

 

アルティメットCFR eタップ
価格:131万9000円
コンポ:スラム・レッドeタップAXS+クオークパワーメーター
重量:6.66kg

 

アルティメットCFR

キャニオン・アルティメットCFR DI2

 

アルティメットCFR DI2
価格:125万9000円
コンポ:シマノ・デュラエースDI2+デュラエースパワーメーター
重量:6.3kg

 

アルティメットCFR

キャニオン アルティメットCFR フレーム・ブレーキセキット

 

アルティメットCFR フレーム・ブレーキキット
価格:55万9000円
重量:2.7kg

 

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX9 DI2

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX9 DI2

 

アルティメットCF SLX9 DI2
価格:104万9000円
コンポ:シマノ・デュラエースDI2+デュラエースパワーメーター
重量:6.7kg

 

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX8 DI2

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX8 DI2

 

アルティメットCF SLX8 DI2
価格:77万9000円
コンポ:シマノアルテグラDI2+フォーアイパワーメーター
重量:7.1kg

 

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX8 eタップ

アルティメットCF SLX

キャニオン・アルティメットCF SLX8 eタップ

 

アルティメットCF SLX8 eタップ
価格:75万9000円
コンポ:スラム・フォースeタップAXS+クオークパワーメーター
重量:7.4kg

 

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL8 エアロ(ブラック/ホワイト)

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL8 エアロ(ブラック/ブルー)

 

アルティメットCF SL8 エアロ
価格:59万9000円
コンポ:シマノ・アルテグラDI2+フォーアイパワーメーター
重量:7.3kg

 

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7 DI2(ブラック/ホワイト)

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7 DI2(ブラック/ブルー)

 

アルティメットCF SL7 DI2
価格:47万9000円
コンポ:シマノ・105DI2+フォーアイパワーメーター
重量:8.0kg

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7 eタップ(ブラック/ホワイト)

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7 eタップ(ブラック/ブルー)

 

アルティメットCF SL7 eタップ
価格:45万9000円
コンポ:スラム・ライバルeタップAXS+パワーメーター
重量:7.7kg

 

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL8(ブラック/ホワイト)

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL8(ブラック/ブルー)

 

アルティメットCF SL8
価格:37万9000円
コンポ:シマノ・アルテグラ+フォーアイパワーメーター
重量:8.0kg

 

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7(ブラック/ホワイト)

アルティメットCF SL

キャニオン・アルティメットCF SL7(ブラック/ブルー)

 

アルティメットCF SL7
価格:31万9000円
コンポ:シマノ・105
重量:8.2kg

 

※配送/梱包料金、VAT(付加価値税)、関税は価格に含まない

 

新型アルティメットの実車を全国3か所で展示

クロスコーヒー
東京都稲城市矢野口227−1 グランツドルフ1階
2022年9月16日まで:アルティメット CF SL8 エアロ(ブラック/ホワイト、Mサイズ)
2022年9月17日から25日まで:アルティメットCFR eタップ(シルバー、Sサイズ)

ラファ東京
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-1-6
2022年9月25日まで:アルティメットCF SL 8 エアロ(ブラック/ブルー、Sサイズ)

ラファ大阪
大阪市北区曽根崎新地2-6-21
2022年25日まで:アルティメットCF SL 8 エアロ(ブラック/ブルー、Sサイズ)

 

事前予約制試乗会を東京、大阪でのべ9日間開催

キャニオンのブース

 

新型アルティメットの性能を余すことなく体感できるよう、多くのサイクリストが集い、アップダウンのあるルートを取れるロケーションで試乗会が開催される。事前予約制とすることにより、尾根幹や妙見山を存分に走ることができる。

試乗車ラインナップ:
アルティメットCFR(2XS、XS、S、Mサイズ/158-184cm)
アルティメットCF SLX(2XS、XS、S、Mサイズ/158-184cm)
アルティメットCF SL(3XS、2XS、XS、S、M、Lサイズ/152-190cm)

東京都稲城市・クロスコーヒー会場
東京都稲城市矢野口227−1 グランツドルフ1階
開催日:2022年9月17日(土)、 18日(日)、 19日(月・祝)、 23日(金・祝)、 24日(土)、 25(日)の6日間

大阪府箕面市・スノーピーク箕面自然館会場
箕面市下止々呂美962
開催日:2022年10月8日(土)、9日(日)、 10日(月・祝) の3日間

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