エドワード・トゥーンスが連覇 ジャパンカップクリテリウム2022

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2022ジャパンカップクリテリウム

ジャパンカップサイクルロードレースの前日、10月15日にジャパンカップクリテリウムが開催された。開催11回目は、3年ぶりの開催ともあり、多くの観客が詰めかけ、ジャパンカップ公式からは観客数は5万人と発表された。

宇都宮市大通り周回コース(1周2.25km)を15周する33.75㎞で争われたレースは、前回大会に続いてトレック・セガフレードのエドワード・トゥーンス(ベルギー)が優勝し2連覇。2位にはコフィディスのアクセル・ザングル (フランス)、3位にEFエデュケーション・イージーポストの岡篤志(日本)が入った。

終始トレック・セガフレードがコントロール

2022ジャパンカップクリテリウム

前回は大落車があり、途中でレースが中断されたが、今年はトラブルなくレースが進行。

逃げを試みる動きがたびたび起こったが、常にトレック・セガフレードが集団をコントロールして決定的な逃げは生まれなかった。途中4周、8周、12周に設定されたスプリント賞周回がアクセントとなって、果敢なアタックがいくつも見られた。

2022ジャパンカップクリテリウム

4周目のスプリント賞に向けては、中根英登(EFエデュケーション・イージーポスト)、西尾憲人(那須ブラーゼン)がアタック。そこに渡邊翔太郎(愛三工業レーシング)が合流。最終的に渡邊が先着して最初のスプリント賞を獲得。

2022ジャパンカップクリテリウム

続く8周目のスプリント賞に向けては、ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)とスティーブン・ウィリアムズ(バーレーン・ヴィクトリアス)が先行。そこにギヨーム・マルタン(コフィディス)が追いついて3人でスプリントへ。獲ったのはパウレスだ。

2022ジャパンカップクリテリウム

12周目は、11周目の段階でシモン・ゲシュケ(コフィディス)、フォン・チュン・カイ(バーレーン・ヴィクトリアス)、カミル・マウェツキー(ロット・スーダル)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)が先行していたが集団が吸収。そこからヴィクトル・ポトチュキ(リュブリャナ・グスト・サンティック)が先着した。

そしてフィニッシュにむけて集団は一つになって、各チームでトレインを組みながら高速で突き進む。ファイナルラップでティム・ウェレンス(ロット・スーダル)がカウンターアタックを繰り出すが、これは吸収。

トップチームの競演

2022ジャパンカップクリテリウム

大集団のまま最終コーナーを立ち上がって、最初に見えたのは最もアウト側からあらわれたアクセル・ザングル(コフィディス)。中央からは小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)や岡篤志(EFエデュケーション・イージーポスト)が迫る。しかし、イン側からエドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)が全てを抜き去って2大会連続の勝利を飾った。2位はザングル、3位には岡が入った。

2022ジャパンカップクリテリウム

最後は大集団のままフィニッシュラインへなだれこむ。2位になったアクセル・ザングル(コフィディス)が一番左にみえる

2022ジャパンカップクリテリウム

優勝はエドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード)

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3位に入った岡

2022ジャパンカップクリテリウム

ジャパンカップクリテリウム表彰式

2022ジャパンカップクリテリウム

スプリント賞の表彰式

別府史之引退セレモニー

2022ジャパンカップクリテリウム

レース前には別府史之の引退セレモニーが行われた

クリテリウムの前には、昨年プロを引退した別府史之さんの引退セレモニーが行われた。「やはり日本のファンの前で、引退したかったが、コロナ禍のためそれがかなわなかった。今日、こうして日本のファンの前でセレモニーを開いてくれた関係者、来てくれたファンに感謝したい。今後はセカンドキャリアとしてフランスでジャパニーズスピリッツ(焼酎)の生産に挑戦します。日本人としてロードレースの世界に挑戦したのと同じくらい大きな挑戦になる。応援してほしい」と語った。

トレック時代、共に戦ったポポビッチ監督(トレック・セガフレード)が祝福に駆け付けると思わず涙がこぼれた。

2022ジャパンカップロードレーススケジュール

開催日 2022年10月16日(日)
会場 宇都宮市森林公園周回コース(1周10.3km)
時間(予定) 9:00~ 選手紹介・出走サイン
10:00~ ジャパンカップサイクルロードレース
14:10頃 レースフィニッシュ
14:30~ 表彰式
総距離 144.2km(10.3km×14周)
山岳賞 3周、6周、9周、12周