Boaフィットシステムの魅力を、全日本最速店長選手権2019に参加した店長たちに聞いた
目次
ボントレガー・XXX LTD ロードサイクリングシューズを使用する涌本店長
まずは下にずらりと並んだ画像を見てほしい。全て全日本最速店長選手権2019に出場した店長たちのシューズであり、ブランドの別を問わず多くの店長たちがBoaフィットシステムを採用するフットウエアを選んだことが分かろう。
画期的なクロージャーシステム「Boaフィットシステム」
2001年、靴ひもに代わる画期的なクロージャーとしてBoaフィットシステムが誕生。今ではサイクリングはもちろん。ゴルフやランニング、スノーボードなど多様なスポーツのブランドパートナーが300を超えるという。サイクリングシューズに採用されたのは2006年からで、30近いブランドが採用している。
ステンレス鋼や特殊繊維でできた専用レースをダイヤルで巻き上げて締める。これがシステムの基本構造で、ダイヤル/レース/ガイドの3つからなる。いくつかの種類があり、ダイヤルを押し込んでロック、引きま上げてレースを解放するプッシュプル機構を採用するもの、これを省略して軽量化を優先したものなど、製品のコンセプトによって採用されるプラットフォームはさまざま。とはいえ、ダイヤル機構によってフィット感を細かく調節できるのは全てに共通であり、支持される最大の理由だ。
Boaテクノロジー社は各ブランドに供給するだけでなく、シューズの性能を引き出すための設定を共同で検討するなど、協力しあいながら製品開発も行っている。また、補修パーツも用意するほか、採用製品の寿命期間において保証するなど、アフターサービスにおいても万全の体制を整えている。ユーザーに最も近い店長たちに選ばれているのは、こうした安心感も大きな理由だろう。
優勝した涌本店長もBoaユーザーだ!
ウィンゾーンプレゼンツ全日本最速店長選手権2019を制した涌本店長も、Boaが搭載されたシューズを選び続けている。2勝目を上げた今大会も同様だ。「このボントレガー・XXXロードサイクリングシューズは限定カラーで、あっという間に売り切れたんですよ。調節しやすくて気に入っています」
他の店長のコメントで多かったのも、やはり走行中の微調節のしやすさだ。それ以外では、ベルクロは補修がほぼ不可能、シューレース式は軽いけれども脱ぎ履きに時間がかかる、などからBoaの優位性を上げる店長も。
Boaフィットシステム愛用店長に聞いた”魅力”
なるしまフレンド神宮店 藤野智一店長「走りながら細かい調節が可能」
走りながら簡単に緩めたり締めたりできること。ダイヤルの機種によると思いますが、私が使っているシマノのシューズの場合1クリック=1mmなので、細かく調節できることもメリットです。ベルクロは微調節するのが結構大変ですから。耐久性も高いですね。今のシューズはもう2年近く使っていますが、ワイヤが切れたことはありません。万が一切れても無償で交換できます。製品に自信があるからこそのアフターサービスでしょう。
サイクルワークス Fin’s 遠藤健太店長「ベルクロ式にはないメリット多し」
ベルクロに比べてメリットしかないですね。走りながら細かく調節できますし、キツく締めても足の圧迫感が少ない。様々なシューズを使ってきましたが、Boaフィットシステムを採用しているシューズはおしなべてフィット感が高いように思います。私が使っているシマノのシューズは、爪先部分のフックからワイヤを外すと先端の締め付け感を緩和できるので、ロングライドのときは緩く、レースのときはタイトに、という調節も可能です。
バウンス 坂手潤一店長「耐久性が高く、悪条件にも強い」
簡単に微妙な調節ができること。ホールド感がいいのに圧迫感が少ないのもメリットです。ベルクロは強く締めると圧迫感がありますし、微調節ができませんから。細いワイヤが切れてしまうのではと不安になりますが、個人的には切れたことはありません。ベルクロは長く使っていると粘着力が弱くなってしまいますし、草や泥などが詰まって付かなくなってしまうこともあります。耐久性の面や悪条件下でもBoaフィットシステムは強いです。
cyclehouse MIKAMI 三上和志店長「使うならBoaフィットシステム」
1クリックだけ緩めることができるなど、ベルクロにはない調節のしやすさがあります。他メーカーのダイヤル式クロージャーシステムに比べて、Boaフィットシステムは耐久性が高いと感じます。他メーカーのワイヤは何回も切れたことがあるんですが、Boaフィットシステムのワイヤは一度も切れたことがありません。しかもBoaフィットシステムなら切れても無料で交換できますし。ダイヤル式を使うならBoaフィットシステムがいいですね。
ライズライド 鈴木祐一店長「全体的に締まるのでフィット感がいい」
走りながら微調節ができるメリットは大きいですね。長時間走っていると足がむくんでしまうことがありますが、Boaフィットシステムなら緩めるのも締めるのも1クリックずつ調節できます。ベルクロ式だとピンポイントで締め付けてしまいがちですが、Boaフィットシステムはワイヤを通している範囲が全体的に締まるので、フィット感も高いです。ワイヤのルーティングも工夫できますし、ワイヤが切れても壊れても無償で交換が可能です。
アウトドアスペース風魔 横浜 高木友明店長「不具合が出ても無償交換できる」
私が使っているスペシャライズドのシューズに採用されているBoaフィットシステムは、締めるほうにも緩めるほうにも1クリックずつ調節できるので、走りながら細かく調節ができます。これはベルクロやラチェット式にはないメリットですね。細いワイヤですが、ストレスが集中して痛くなることはありませんし、このシューズはかなり長期間使っているんですが、ワイヤが切れたことはありません。万が一不具合が出ても無償交換できます。
Boaフィットシステム採用シューズメーカー 一覧
シマノ |
RC9、RC5、RP7ほか |
スペシャライズド |
Sワークス7、トーチほか |
ボントレガー |
XXXロードサイクリングシューズ、ヴェロシスほか |
マヴィック |
コスミックSLアルチメイト、コスミックエリートSLほか |
フィジーク |
ヴェント、テンポほか |
ジロ |
インペリアル、ファクターテックレースほか |
DMT |
RS1、R1ほか |
ボント |
ベイパー、ヘリックスほか |
パールイズミ |
P.R.OリーダーV4、レースロードV5 |
ガエルネ |
Gスティーロ、Gトルネードほか |
レイク | CX402、CX332ほか |
クロノ |
CR1 |
その他のブランド |
ファイブテン、スープレスト |