東京駅をバックにしたナイトクリテ GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

目次

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

丸の内での新イベント

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

シンポジウムに登壇した(左から)樋口建史氏、白戸太郎氏 、橋本聖子氏、片山右京氏、金籠史彦氏、小林成基氏、今中大介氏

 

2月18日、東京駅目前の丸の内行幸通りエリアにて「GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム presented by フィナンシェ 」が行われた。今回のイベントは、2020東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを残していくために企画された「GRAND CYCLE TOKYO」の一環として、東京都の支援を受けて開催された。
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

約2時間ほどのシンポジウムではさまざまな話題が飛び交った

 
 
14時からは、丸ビルの隣にある三菱ビルのHave a Nice TOKYO!にて、JCL顧問の樋口建史氏(元警視総監)、自転車活用推進本部 事務局次長の金籠史彦氏、NPO法人自転車活用推進研究会理事長の小林成基氏が招かれ、JCLチェアマンの片山右京氏、東京都議会議員の白戸太郎氏 、元プロロードレーサーの今中大介氏とともに、「モビリティそしてスポーツとしての自転車を取り巻く環境」というテーマでのシンポジウムが行われ、自転車の公共道路における現状の立ち位置や課題点などについて議論が交わされた。
 
さらに後半は、参議院議員でJCLチーム右京の総監督も務める橋本聖子氏も参加してスポーツの可能性というテーマに移ると、各競技からの転向、自転車のファンを増やすということ、ナショナルサイクルルート、自転車の健康への寄与など、話題は多岐に渡った。
 

絶好のロケーションでのナイトクリテリウム

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

スタートする頃には日も暮れ、多くの観客が集まった

 

17時からは、場所を行幸通りに移して丸の内クリテリウムのオープニングセレモニーがスタート。丸の内クリテリウムに参加する8チームの選手が紹介された。その中には、中東でのレースを終えて帰国したばかりのJCLチーム右京のメンバーも顔を見せた。

丸ビルと新丸ビルの間の行幸通りを交通規制した1周約400mのコースを60周するクリテリウムは、東京駅目の前という絶好のロケーションゆえ、多くの観客が詰めかけた。また、今回のレースは、三菱地所JCLプロロードレースツアー2023のエキシビジョンレースとして開催された。

 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

集団から何度も数名が飛び出したが逃げは決まらず

 
 
18時にスタートを切ると、数名が逃げようと飛び出すが数周回で吸収という展開が続く。
35周目、45周目、50周目に周回賞が設けられ、藤田涼平(さいたま那須サンブレイブ)、横塚浩平(VC福岡)、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)がそれぞれ周回賞を獲得した。
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

東京駅をバックにコーナリングする選手たち

 
 
明るい中で行われるいつものレースとは違って、ナイトクリテリウムということで選手視点でも視界が悪くなる。
「どうしても不慣れな暗い中でのレースということで、コーナーとかが常に難しかったです。距離感とか攻め方とかもちょっとスピードが上がってくると難易度が高かった」と、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)は話す。
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

通行人も足を止めて観戦していた様子だった

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

残り20周

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

終盤、チュンカイがペースを上げる

 
 
レースが終盤に入ると、フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)を先頭にスピードを上げ、集団は一列棒上に。最終ラップでは、これまでもクリテリウムのスプリントで多くの勝利を収めてきた沢田桂太郎(スパークル大分レーシングチーム)が先行する。距離感を取るのも難しい中で、最終コーナーを抜けた沢田のイン側のラインを狙って小野寺がスプリントをかける。
小野寺はお決まりのポージングで先頭でフィニッシュラインを切った。
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

フィニッシュラインに向けてフロントライトが近づく

 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

フィニッシュラインを切る小野寺。今回はジョジョの奇妙な冒険からポルナレフのポーズだそう

 

都心でレースができる喜び

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

東京駅をバックに表彰台でコメントする小野寺

 
 
 
ここまで都心部でレースができる機会はなかなかない。勝利はもちろんだが、この場所でレースをできる喜びを小野寺はこう語った。
 
「本当にど真ん中の東京駅、こんなに素敵なロケーションでレースができることにすごくワクワクしていました。暗くなってきて車輪のネオンもつき始めて、リアルワールドだけどバーチャルワールドに紛れ込んだようなそんな雰囲気の中でレースができて、まず率直にすごく楽しかったです。
本当にコースどこ走っていてももうお客さんだらけで、埋め尽くすような観客の皆さん見てもらっていて、これだけ楽しんで見てくれているんだなっていうのがすごいうれしかったですね。
さっき声かけてくださった人が、友達誘って今日初めてレース見に行きましたって言ってくれて、こういった人がたくさん来られる場所、人が集まる場所でレースやることって本当に意味があることだなと思いました。やっぱり見てもらってなんぼの競技なので、本当にこういうとこでレースができてすごいうれしいですね」
 
2023年のJCLポイント対象レースは3月25日、栃木県の真岡芳賀ロードレースから始まる。JCLのオフィシャルウェブサイトは2月28日にリニューアル予定だ。
 
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

最後は出場者全員で記念写真

 
 
 
丸の内クリテリウム リザルト
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム
1位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
2位 沢田桂太郎(スパークル大分レーシングチーム)
3位 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)
 
 
周回賞
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム
藤田涼平(さいたま那須サンブレイブ)
横塚浩平(VC福岡)
孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
 
 
敢闘賞
GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム
村上裕二郎(レバンテフジ静岡)
 
 
 

GRAND CYCLE TOKYO丸の内クリテリウム presented by フィナンシェ

開催日時:2023年2月18日(土)13:00〜22:00

場所:丸の内 行幸通り特設周回コース(都道皇居前東京停車場線404号)

主催:一般社団法人ジャパンサイクルリーグ

協賛:株式会社フィナンシェ