【ユーロバイク速報】パイロット・SEIRΣN 3Dプリントチタンフレーム
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パイロット・SEIRΣN
ドイツ・フランクフルトで開催されたユーロバイクショー。会場内のブースから、注目の製品を紹介していく。
ここ数年、3Dプリンターの普及は自転車産業にも新しい風を吹き込んでいる。サドルや、フレームのリヤエンド、ラグなどを製造する技術として使われている。その3Dプリンターを使って、チタンフレームを作ったメーカーがこの「パイロット」だ。
3Dプリンターでフレームを製造するうえで、難しいのが、十分な強度を持たせつつ重量を抑えるところだ。展示されたプロトタイプは約1100g程度の重量に収まるという。カーボン製フレームのトップモデル並みとまではいかないが、この製造方法にしては軽い。フレームは一体成型ではなく、3ピースに分かれて製造され、最後に接着してフレームに仕上げている。フォークはカーボン製だ。
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フレームを繋ぎ合わせている部分が見て取れる
フレームの内部はトラス構造になっているのかと思いきや、中空だという。1台のフレームを製造するのに約2日必要。剛性のコントロールはフレームの厚みを変化させることで対応している。ゆくゆくはサイズオーダーにも対応したいと思っているという。2024年の発売を目指して開発中ということだ。
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シートチューブからトップチューブの形状は特徴的なデザイン
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フロントディレーラー取り付け台座も、一体成型
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かなり細身のチェーンステー
3Dプリンターで、フレームを作ったメーカーが、こちらの「パイロット」。
リヤエンドや、ラグといったフレームの一部だけではなく、全体が3Dプリンターで出力されたチタンフレームです。 pic.twitter.com/o7EscqxAiC
— サイクルスポーツ【公式】 (@cyspo) June 22, 2023